治療期間と即時負荷

インプラントと骨がくっつくのに必要な期間

インプラントの治療期間は3~6ヵ月程度といわれています。一般的に上顎が6ヵ月、 下顎が3ヵ月程度と言われています。しかしこれはあくまで一般的な数字で、 実際にかかる期間には個人差があります。では治療期間はどのような要因によって決まってくるのでしょうか。

まず骨の量。インプラントを埋め込めるだけの量と高さがあるかどうかがポイントとなります。 極端に量が少ない場合には骨移植やサイナスリフトなど事前に特殊な治療を行わなければならず治療期間と治療費の負担が 大きくなります。それから骨の硬さ。硬いほうがインプラントが安定・結合しやすくなります。ほかにも抜歯の必要があるか、 虫歯や歯周病といった問題を抱えていないか、さらに歯並びの良し悪しなども治療期間に大きく関わってくることになります。

それからもうひとつ、治療方法によっても期間が異なってきます。 3~6ヵ月という標準的な治療期間はインプラント治療が開始された当初に設定されたものです。

その後技術と研究の進展によって短縮することも可能になっています。そんな短縮するための治療法が即時負荷です。 これはインプラントを埋め込んでから48時間以内に人工歯を取り付ける方法です。

インプラントが結合するまで余計な負荷をかけないために仮歯を取り付けていた従来の治療から一歩進んで、 すぐに人工歯を取り付ける方法です。これは骨の量が十分で、インプラントがしっかりと固定されていることが条件となりますが、 治療期間を大幅に短縮してくれる優れた治療法となっています。